今年出版された２冊の著書を携えて石川朝子先生が学長室を訪れました。どちらも科学研究費助成事業の成果物としてグループで執筆された書籍だということです。
『外国人生徒の学びの場：多様な学び場に注目して』（佐々木一隆、田巻松雄編）は、外国から来た中高生に対する教育について、日本が抱える課題と優れた取り組みを行っている高校や地域の事例を研究した本です。主に宇都宮大学の仲間たちと協力して執筆されています。
『外国人生徒と共に歩む大阪の高校―学校文化の変容と卒業生のライフコース』（山本晃輔、榎井縁編著）は、石川先生が大学院生の頃に初めて分担執筆で出版された『高校を生きるニューカマー』の10年後を追いかけた姉妹本になっています。この本では、大阪で行われている先進的な取り組みと、その支援を受けてきたニューカマーたち（外国人移民）が、高校卒業後の10年間をどのように過ごし、キャリアを積んできたかを紹介しています。
「自分が大学院生だった時に関わった研究内容に、10年後もう一度関わらせてもらえたのはとても感慨深いです。」と石川先生は笑顔でお話しされました。

韓学長からも「協力しあえる研究仲間が集まり、共同研究を行うことはとても素晴らしいことだと思います。これからも先生が社会に役立つ研究が出来るように大学としても応援したいと思います。」と激励の言葉が贈られました。

［掲載日:2023年6月27日］

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